「あれもやきもの これもやきもの
ー新時代のやきものへの挑戦!」展
ネット文化の発達と普及で変容してゆく社会。桑名紗衣子は「浮遊感」をテーマに、生活の中で感じる現代を表現する。彼女の制作にみられる特性は、様々な時代や地域の美術や文化のイメージを幾層にも積み重ね、その関係性の変化を紡ぎ出す表現にあると言えよう。視覚的情報量とその質が、物質的量に転化したようなレトリックな情景。様々な情報を独自に構築してゆく世界は、まるで現実と仮想が錯綜する舞台美術のようだ。
特別企画展「あれもやきもの これもやきものー新時代のやきものへの挑戦!」陶芸の森アーティスト・イン・レジデンス20年のあゆみ 図録抜粋
編集・著者:滋賀県立陶芸の森美術館,担当学芸員 鈎真一
翻訳/ダレン・ダモンテ
印刷/日本印刷株式会社
著作権/滋賀県立陶芸の森2013